ANK療法

ANK療法とは?

ANK療法(自己ナチュラルキラー細胞療法/Autologous Natural Killer Cell Therapy)は、個別化された免疫療法の一つです。
本療法では、ご自身の免疫細胞であるナチュラルキラー(NK)細胞を用います。NK細胞は、がん細胞や異常細胞などに対して働く、体内の防御機構の一部を担っています。

これらのNK細胞を体外で活性化・増殖させた後、体内へ戻すことで、免疫機能に関与すると考えられています。

なぜANK療法なのか?

ANK療法の特長について、多くの方からご質問をいただきます。
化学療法や放射線療法と比較した場合、本療法には以下のような特徴が挙げられます。

  • ご自身の免疫細胞を用いた個別化されたアプローチ
  • 正常組織への影響に配慮しつつ、がん細胞に対して働くことが期待される
  • 比較的負担が少ない治療法とされており、副作用の程度も個人差があります
  • 採血および点滴によって行われる低侵襲な治療で、一般的に外科的手術を伴いません

期待される効果

がん治療の補完:
腫瘍細胞を直接標的に定め、効率的に攻撃します。

再発・転移の予防:
寛解期にある患者様の再発リスクを最小限に抑えます。

免疫力の向上:
免疫系を強化し、慢性的な炎症の軽減に寄与します。

個別化医療(パーソナライズド・セラピー):
患者様ご自身の免疫システムの状態に合わせ、最適化された治療を実践します。

治療の流れ

事前準備

Step 1.

カウンセリング

オンラインまたは対面にて実施(英語・日本語・中国語対応)。

Step 2.

血液検査

免疫の状態を確認するとともに、感染症の有無などを確認します。

治療プロセス

Step 3.

採血

クリニックにて約40mLの血液を採取します。

Step 4.

細胞培養

無菌培養室(CPC)にてNK細胞を活性化・増殖させます。その後、必要な安全性の確認を行い、投与に向けた準備を行います。

Step 5.

点滴投与

採血から約23日後、静脈点滴により細胞を体内へ戻します。通常は1~2週間ごとに実施し、一般的には3回以上の実施が検討されます。

FAQs

安全性について

多くの患者様において、ANK療法は比較的良好な耐容性が報告されています。考えられる副作用としては以下が挙げられます。

  • 軽度の発熱(約37~38℃程度で、通常は投与後数時間以内にみられることがあります)
  • 注射部位の一時的な発赤や腫れ

これらの症状は多くの場合、24時間以内に自然に軽快しますが、個人差があります。

  • 補助的な治療選択肢を検討されている固形がんの患者様
  • 再発や転移の予防を目的とされる方
  • 標準的ながん治療と併用しながら、身体への負担が比較的少ない選択肢を希望される方

NK細胞関連療法に関する臨床研究では、がんの種類によって差はあるものの、奏効率は約24%~39%と報告されています。また一部の研究では、生存期間や生活の質(QOL)において改善傾向が示されていますが、効果には個人差があります。

はい、可能です。ANK療法はDC療法(樹状細胞療法)と併用されることがあります。
DC療法は免疫系ががん細胞を認識する過程に関与し、NK細胞は異常細胞の排除に関わるとされています。

これらを組み合わせることで、相補的な免疫応答が期待される場合がありますが、治療方針は医師の判断に基づいて決定されます。